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管理職の転職!難しいって言うけど、本当?

こんにちは!ku-koです。

今回は会社の先輩(管理職)が転職することになり、その時に考えたことなどについてまとめます。

世間で言われる「管理職の転職は難しい」「転職は35歳まで」は本当でしょうか?

目次

1.転職マーケットの現状(2023年7月現在)

2.管理職の転職、本当に難しい?その理由は?

3.管理職の転職に必要なこと

4.まとめ

1.転職マーケットの現状

厚生労働省の統計によると、2022年度の「有効求人数」は約250万人。

2010年以降2018年までは右肩上がりでしたが、コロナショックにより2020年度に大きく落ち込みます。その後、2021年度以降は回復傾向にあり、2022年度は約250万人まで回復しています。

(↑厚生労働省「一般職業紹介状況(令和5年5月分)について」より)

「有効求人数」とは・・・

「求人数」は、全国のハローワークにおける前月と当月の求人の数を指します(厚生労働省が算出)。

「有効」は、「ハローワークでの求人数が算出する時点で有効期間内にあること」を意味しています。

ここで注意が必要なのは下記2点です。

・ハローワークの求人に限定されていること(民間企業の転職サイトや新卒サイト、求人雑誌等に掲載されいているような求人が含まれていないこと)

・正社員以外(契約社員、派遣社員、パート・アルバイト等)の求人も含まれていること

今回は管理職の転職について考えていきますので、有効求人数のデータは直接的に関連するデータではなさそうです。

日本全体での就労状況を大きく把握するイメージで使えるデータだと思います。(特に有効求人倍率はよく景気の波と並べて比較される数字ですね。)

もう少しミクロなデータとしては、業界別の転職のデータが転職サイトのdodaで公表されていました。

このデータは「転職求人」ですが、このデータでも2020年に求人数は落ち込みますがその後回復を続け、今はコロナ前を大きく上回っています。

・転職がネガティブな印象ではなくなり、キャリアアップのためにむしろ積極的に活用されるようになったこと

・そもそも日本では労働人口が減少し続けること

これらを考えると、今後も転職市場は伸びていくと思っています。

2.管理職の転職、本当に難しい?その理由は?

では管理職に限って転職マーケットをみるとどうなるのでしょうか?

残念ながら、管理職に限定した転職データは見つけることができませんでした。

転職マーケットのデータではありませんが、企業内の管理職割合についてまとめたデータを見つけました。

(↑セレクションアンドバリエーション(株)が「令和3年賃金構造基本統計調査」を用いて作成したデータです。)

このデータによると、産業ごとにバラツキはあるものの全産業の平均値としては、部長比率は3.8%、課長比率は7.7%であり、管理職比率は11.5%とのこと。

この数値をみると、そもそも管理職の転職が難しいと言われるのは「管理職ポジションの求人が少ない」ことも理由だと感じました。(もちろん転職活動者数も少ないということですが。)

昨今は若手の昇進意欲の低下が指摘されるようになっていますが、今後この流れが加速することで社内で管理職を充足できない事態が起きる可能性も高まると思います。その場合、管理職求人が増えていく可能性もあるでしょう。

3.管理職の転職に必要なこと

では管理職の転職に必要なのは何でしょうか?

それは、「企業側のニーズを満たすスキルを身につけて、語れるようにしておくこと」に尽きると思います。

管理職クラスが転職する場合、入社後に育てるという意識は企業側にはありません。

つまり即戦力であることを求められますので、管理職としてはマネジメント実績もしくは高い専門性が求められる、ということだと思います。

(実際転職活動の場面では「何ができるの?」ということを繰り返し確認されたという話も。。。)

少し話は変わりますが、

新卒採用をやっていた当時、学生側は「企業側に選ばれる」という意識が強いな・・・と感じていました。「そうじゃなくて双方のマッチングだよ」という話をしていましたが、今改めて考えると、そういう思考になるのは当然だよな・・・と思います。

なぜなら、

・社会人経験のない学生側は「社会で自分が何ができるか」は当然わからないし語れない

・企業側は学生時代の経験談や人となりを知ることで、「どんな風に成長して何ができるようになるか」を想像する

つまり、新卒採用は圧倒的に社会人歴が異なる人間同士の対話であり、企業側も入社後に育成することが大前提です。要は学生の「未来」を採用することになります。

「社会で自分が何ができるか」をまだ語れない学生側は「選ばれる」

採用した後に活躍できるようになるまで育成する企業側は「選ぶ」

という思考になりがちだよな・・・と思います。

(その分「選ばれる」という意識を極力捨てて採用活動に臨む学生の方が、マッチングが上手くいき、結果的に良いご縁があるものなのですが、それはまた別の話。。)

これは若手の転職活動にも、近いものがあるなと思っています。企業側も入社後の育成期間を前提として採用するから、「選ぶ」「選ばれる」という意識が働きやすいのかなと思います。

一方管理職の転職は「双方のマッチング」という要素がとても強くなるかと思います。

管理職である以上「社会で自分が何ができるか」は当然語ることができ、企業側も入社後に育成するという前提で採用活動をしていません。(転職は35歳まで、というのは入社後の育成を前提としているように思います。)

要は「現在」を採用するということですね。「今何ができるのか」これにつきるのが管理職の採用だなと改めて思いました。

4.まとめ

今回は管理職の転職について考えたことをまとめてみました。

なんだか当たり前のことばかりだったようにも感じますが・・・

管理職の転職が難しい理由は、

管理職のポジションが市場に少ないこと

「入社後に育成する」前提での採用枠に入らないこと

上記2点に集約されると感じています。

転職を考えている方の参考になると幸いです。

ではまた!

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この記事を書いた人

管理職初心者のワーキングマザー。一級建築士。キャリアコンサルタント試験に合格し、キャリア支援や組織開発の勉強中。キャリアを生き抜くための情報や体験談を発信しています。

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